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被災地の未来について考える~IMGU東北復興支援企画をコーディネート

こんにちは、やっぺす事務局です。

 

52627日と、64・5日の2週にわたり、

2年ぶりにIMGU(三越伊勢丹グループ労働組合)のみなさんが、石巻にいらっしゃいました。

 

三越伊勢丹グループ労働組合様は、2012年から石巻でのボランティア活動を実施されております。

当団体も、2014年からボランティア活動や視察のコーディネートを毎年お受けしておりました。

新型コロナ感染症が猛威を振るいだした2020年度は開催を中止、

昨年度は、水引マスクチャーム作りのワークショップをオンライン形式で行い、

地域の住民さんとの交流をしていただきました。

 

2年ぶりの現地開催となった今回は、「被災地の未来について考える」をテーマに

今後の復興支援の在り方についてを考えていただくプログラム内容で実施しました。

 

 


 初日は、昨年7月に「石巻市震災遺構」として整備された大川小学校を、大川伝承の会の語り部さんのお話を伺いながら視察。

 


 一般社団法人雄勝花物語「雄勝ローズガーデンファクトリー」では、共同代表徳水博志先生による、防災講座を受講していただきました。

講座では、雄勝での津波被害の状況だけでなく、津波が起こるメカニズム、都会で津波が起きた時のシミュレーション等のお話をしていただき、津波が「他地域で起きた出来事」ではなく、より「自分ごと」として考える機会となりました。

 

二日目は、三越伊勢丹グループ労働組合の皆さんにとっては、初めての女川訪問です。

 

午前中は、特定非営利活動法人アスヘノキボウ代表理事後藤大輝さんに、震災後の女川町の街づくりがどのようにして行われてきたかをお話いただきました。

 

参加された皆さんからも、積極的に質問があり、復興のモデル、トップランナーと評される女川町の街づくりに深く興味を持たれている様子が印象的でした。

 

その後、シーパルピア女川での自由散策と昼食の時間。

 

バスに戻ってから、皆さんが何を召し上がったかを伺ったところ、やはり一番人気は「海鮮丼」!

新鮮な三陸の海の幸を堪能していただいたようです。

 


2日目の午後は石巻に戻り、南浜・門脇地域を視察視察しました。

 

 

南浜復興祈念公園からMEET門脇、そして門脇小学校の中まで案内をしていただくことが出来ました。

 

公益財団法人3.11みらいサポートの語り部さんが、タブレット端末にて「津波伝承AR」を使用しながら、震災前後の街の様子を説明してくださいました。

   初代「頑張ろう石巻」跡地には「復興するぞ」の文字が今も

   残っています。


 

 MEET門脇では、プロジェクトマッピングで、東日本大震発生

 直後の、地域住民の避難経路の状況を知ることが出来ました。

 

 


 

門脇小学校は、前日見学した大川小学校同様、石巻市の震災遺構として整備され、今年4月から見学が可能となっております。

 


津波火災の被害を受けた校舎や、押しつぶされた消防車…。建物や展示物の説明を受けながら、被害の大きさを感じると同時に、

常日頃の防災への意識や訓練の大切さをそれぞれ感じられているようでした。

 

6月の2日目の行程では、予定時間より早く女川に到着した為、女川町の震災遺構である「旧女川交番」も見学していただくことができました。

 


 

5月、6月それぞれ二日間の行程に参加された皆さんからは、

  「非常事態が発生したとき、自分も常にその時々で正しい判断が出来ように努力したいと思った」

  「家族と防災について今後考えていきたい」

  「防災や街づくりについて、改めて考えることが出来ました」  等の感想をいただきました。

 

今回の石巻・女川訪問を通し、今後の東北復興に向け、皆さんがどのように関わっていくかを考えながら、

それぞれがお住まいの地域の防災や街づくりについて意識していく機会となりましたら幸いです。

 

 

三越伊勢丹グループ労働組合の皆様、この春も大変お世話になりました。ありがとうございました。